「オスカルさん」

絆はテイラーに言われたことを思い出し、彼を真剣な表情で見つめる。

「あたし、誰かと付き合うこと自体が初めてで、どうしたらいいのかも、何が正解なのかもわかりません。でも人前でキスは恥ずかしいし、花束だって毎回貰っていたら申し訳なくなってしまう。でも、オスカルさんのしたいことにちゃんと応えたいです!」

絆が緊張を覚えながらそう言うと、オスカルの大きな手が頭の上に乗せられる。優しく頭を撫でられた後、オスカルは言った。

「絆の下着を選んだら、そこのカフェで話し合いをしようか。お互いの気持ちをちゃんと話そう」

「はい」

絆がホッとしていると、オスカルの顔が耳に近付いてくる。そしてこう囁かれた。

「ちなみに、俺の好みは黄色か水色のフリル系かな」

絆の顔が真っ赤になったのは、言うまでもない。