「……いつも、見ていましたから…」
……いつも、
見ていた……?
あたしは、花坂さんの言葉に不審を抱いた。
そんなあたしに気づいたのか、花坂さんはハッと我にかえる。
「あっ…、今のは別にそういうんじゃないですから」
そういうのじゃない…?
そういうのって、どういうの?
まあ、いいや。
考えるの、面倒くさい。
「花坂さんは、学校…休学届けださないの?」
「あ、はい。あと少しで、復活するつもりです」
そう言って、花坂さんはあたしに笑顔を見せる。
うわあ…。
可愛いなあ…。
150cmしかないから、余計可愛い。
あたし、絶対こんな事できない。
この笑顔…、蓮にだけは見て欲しくない。
絶対…、蓮心変わりするはずだから…。
今日は、めっちゃヤバいし…。
今、本気の倦怠期真っ最中だから…。


