よし、こうなったら!!


「そう言う蓮君だってさあ、あたしとヤリたいからその話に乗ったんじゃないの?」


わざと、上目遣いを利用して甘え口調で誘ってる風に言ってみた。


これは恋愛達人・千明から教わったものだ。


『この作戦でいけば、絶対あの意味不明彼氏も通じちゃうね!』


そういってピースをした千明の笑顔は今でも忘れない。


その意味不明彼氏=蓮の顔を覗いて見ると…


「………ッ!!」


……まさかの

真っ赤だった。




……超、可愛いなあ。


何だ、蓮だって可愛いトコあんじゃん。



「そ…んな…ッコト…」


真っ赤な顔を隠すようにして、手を顔の前におく。


反論したいが、蓮はできないのだろう。


超、アセッてる…!



「何だ、お前もただの健全な男の子なんだなあ」

あたしはそう言って、蓮を見下しながら笑う。


蓮は、あたしを睨む。


「はあ!?ハメたのかよ…!!」

ガラにもなく、本気で怒鳴っている蓮。


蓮はため息をつきながら、椅子に座る。