言えないまま・・・

「そうれがさー。相変わらず優柔不断なもんで、イタリアンか中華で迷ってるのよ。ハルちゃんはどっちがいい?」

もちろん!

「中華、がいいです。」

「じゃ、そうしよう。飲茶がおいしいお店なのよ。ここからも近いから丁度いいわね。」


やった。

中華みたいなこってりしたものが食べたかったんだ。

自分では面倒くさくてなかなか作れないし。

やっぱり今日は来てよかった。


荻原さんと本社を出た。

外は薄曇り。

雨でも降ってくるかな。


「なんとなく・・・・なんだけど。」

荻原さんが少し言いにくそうな顔をした。

「ハルちゃん、おめでた?」

あれ?

まだお腹も出てないはずなのに。

荻原さんってかなり勘が鋭かったりして。