そして、土曜日。渋谷に呼ばれた私は視線を感じながら姫奈と歩く。姫奈にメイクをすることは禁止された。
「いつものメイクができてないっからってそんな顔しないで、茉菜。可愛い顔がもったいないよ」「だって、」
「いつも学校でしてるからいいでしょ!!今日は楽しもうよ!」
「うん、。ところで姫奈。」
「ん?」
「私たちはどこに向かってるの…?」
「え?ドレスが売ってるところだけど?」
「じゃあなんでこんなに大通りから離れてるの?109とか見に行くんじゃないの?」
「え?行かないよ?」
「え?」
「あ、そっか。説明してなかったね。」と言って、にっこり笑う姫奈。なんだか、嫌な予感が…