そして、投資をしているある私立学校に提案する。

その投資家の投資額が圧倒的に多いこと
費用はすべて投資家が持ってくれること
他学年との交流の場になること

というわけで、この私立桜城《さくらぎ》高校では1ヶ月後に舞踏会が行われることになった。

私立桜城高校は、綺麗で新しい校舎、おしゃれな制服で人気な高校である。寮があるので、他の県からもたくさんの人が集まる。交流会という名目の戦争になりそうな予感がする。

学校全体に舞踏会の開催が知らされた
1.舞踏会は2日間行われる。ただし、1日目と2日目の間は1日あく。
2.1日目は仮面をつけた状態での参加となる。
3.強制参加ではない。

この知らせに学校全体は大盛りあがり。

「え〜、私ぃ、2年の聖先輩がいいなぁ」
「涼子なら大丈夫だよ!!」
「うんうん、我らのアイドル〜!!」
「えへっ、ありがとぉ、そうだよね〜!」
「盛り上がってるねぇ」と、隣の姫奈《ひめな》がなんかおじさんみたいに言う。「そうだねぇ」と反応する。
「茉菜《まな》は参加する?」
「う〜ん、行かないかな。この顔じゃ恥かくだけだし。姫奈は行ってきなよ、ドレス選び手伝うよ?」「え〜でも…」
「え〜、茉菜行かないの〜?」
「あ、うん。そのつもり。涼子ちゃんは行くの?頑張ってね。」
「え〜茉菜応援してくれるのぉ〜?だったらさ、お願いがあるんだけど」
嫌な予感がした。
「ん?何?」
「私のそばにいて、サポートしてほしいの。」
「え、でも」
「お願い?ねっ?」
「わ、わかった。いいよ。」
「ありがと〜!当日、よろしくね?」
「う、うん。」
楽しげに笑いながら涼子ちゃんたちが教室を出ていく。