この恋が運命じゃなくても、きみじゃなきゃダメだった。



よく遊ぶ男の子、なんてちょっとした見栄を張ってしまったけれど、最近はほとんど連絡もこなくなっている。そうなるような気はしていたし、特になんとも思っていないのだけど。

発言は相変わらずチャラいけど、決して手は出してこない。だから悪い人ではないのだと思う。

だけどこれからも何度か会ったとしても、宗司くんのことを好きにはなれないだろうなと思った。このまま連絡が途絶えたら、それはそれでいい。

と、頭の中でぐるぐると考え込んでみたら、なにから話せばいいのかわからなくなってしまった。変にしどろもどろしてしまう。

「なんていうか、宗司くんとは……」

「え? ソウジって……まさか前川(まえかわ)宗司?」

ついぽろっと出してしまった名前に、悠聖は即座に反応した。

コントローラーの上で忙しなく動いていた悠聖の指が止まる。ブロックがどんどん積み上がっていく。

初めてゲームで勝ったというのに、今度は頭の中が「なんで?」で埋め尽くされて、喜ぶことすら忘れていた。

「宗司くんのこと知ってるの?」

「ああ、同じ中学」

「そうなんだ」

「お前、あのチャラ男と遊んでんの? 付き合ってないって、セフレ? え、お前意外とそういうタイプ?」

悠聖が目に見えて動揺するのは初めてだ。

ていうかセフレって。純朴な中学生になんてこと言うんだこの人。

「そんなわけないじゃん。……別にもう、連絡もあんまり取ってないし」

ついさっき見栄を張ったばかりなのに、早くも白状してしまった。

悠聖はコンティニューするのも忘れているのか、画面に『GAME OVER』と表示されたままになっている。