ゲームが終わってからもしばらく話していた。
馴れ馴れしい人は嫌いなのに、「本田悠聖」と書いて「いやなひと」と読むはずだったのに、そもそも男の人は苦手なはずなのに、意外と話しやすい悠聖にいつの間にか自然と警戒心が解けていた。
男の人と初対面でこんなにちゃんと話せるなんて初めてかもしれない。ゲームのおかげだろうか。
インドアのあたしは趣味と言えばゲームと漫画くらいで、その共通点があればすぐに仲良くなれるのかもしれない。
なぜかLINEのIDを教えられた。連絡してこなさそうだとうるさいから、その場ですぐにスタンプだけ送った。
向かいの部屋から悠聖を呼ぶ春斗の声がして、そろそろ行くかと立ち上がる。やっぱり背が高い。
数時間ぶりにひとりになった部屋は、なんだかいつもよりもずっと広く感じた。


