この恋が運命じゃなくても、きみじゃなきゃダメだった。




誕生日の週末の夜、乃愛がプレゼントを持って泊まりにきてくれた。昼間に準くんと一緒に買いに行ってくれたらしい。

せっかくの週末に乃愛を取っちゃうのは申し訳ないけど、誕生日だから許してと心の中で準くんに謝って、久しぶりのお泊まり会を楽しんでいた。

「あー、わかるよ。あたしもそう」

夜になればお決まりの相談会が始まる。

「乃愛も準くんの親になんか言われたの?」

「言われたわけじゃないけど。付き合ってから一回だけ、準が忘れ物したって言うから実家までついて行ったことあってさ。もう、あたしのこと見たお母さんの目がね。すんごかった」

準くんはかなり偏差値の高い私立大学に通っている。大学にはあまり詳しくないあたしでも知っている有名な大学だ。

高校だって、たしか陸と準くんが通っていたのは大学進学率90%くらいの有名な進学校だ。元カノも同じ高校だと言っていた。

陸のお母さんは「学歴にうるさい」と言っていたけれど、準くんの親もそうなんだろうか。

乃愛は特に誰から見ても美少女だし社交的だから、第一印象で嫌われたことなんてないと思う。

むしろ、いつも第一印象で相手を虜にしてきたくらいだ。