たぶん本当に聞きたかったのはこれなんだと思う。あたしだって仮にも妹だから、春斗の考えてることくらいわかる。
最初からそう言えばいいのに。家族に照れ隠しをされると、こっちまで恥ずかしくなってしまう。
「いい奴だよ」
「あっそ。泣かしたら殺すっつっとけよ」
「言わないけど。……ありがと」
昨日帰ってから部屋に春斗がいなかったら、たぶん泣いてたと思うんだけど。別に陸のせいではないんだけど。
春斗には絶対に紹介しないでおこうと密かに誓った。
でもあたしのことを心配してくれていることは、素直に嬉しかった。


