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悠聖を失ったあたしは、信じられないくらいの喪失感と虚無感に襲われていた。

心にぽっかり穴が空いた、なんて表現じゃこの気持ちをたとえられない。もう二度と笑えないんじゃないかとさえ思った。

我ながら大げさだとは思うけれど、それほどあたしにとって悠聖の存在は大きかったのだ。

言い換えれば、それほど悠聖にどっぷり甘えていたのだと思う。

ここからは少し暗い話になってしまうけれど、懲りずにお付き合いいただけると嬉しいです。

あたしの物語、第二章の始まり。

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