この恋が運命じゃなくても、きみじゃなきゃダメだった。



昔よりは明るくなったし、乃愛や友哉といたせいか人前に出るのも少しずつ慣れてきたけど、さすがにあんなところには立てない。

ドレスショーだって最初は断固拒否してたくらいなのに。

そうこうしている間に優勝が決まる。

優勝は……春斗。

優勝したらなにをするかって、

「あいつほんと人のこと言えねーよな」

全校生徒の前で、つまりあたしの前でキス。

「妹と友達のキスシーンなんか見せられた俺の気にもなってみろ」とか偉そうに言ってたくせに。

春斗は昔から勝手だった。

「ほんとね。最悪」

でも気持ちはよくわかった。

確かに家族のキスシーンはあまり見たくない。

……まあ、幸せならいいんだけど。