この恋が運命じゃなくても、きみじゃなきゃダメだった。



「……ごめん」

「うん」

「ごめんね……」

「うん」

「友哉……ごめんね……っ」

「うん、もういいよ。……てか、俺もごめん」

「え?」

友哉が謝る理由なんてなにひとつないのに、友哉は気まずそうに頭をくしゃくしゃと掻いた。

「俺、なんか焦っちゃって、チナがその……まだ全然そんなつもりないのに、あんなこと言って……自分の気持ち押し付けようとしてた。混乱させちゃったよな。ほんとごめん」

「友哉、ちが……」

「もう終わり! な、もうお互い謝ったんだからやめよ」

友哉があたしの頭を優しく撫でる。あまり変わらないと思っていた友哉との身長差は意外とあって、いつの間に背が伸びたんだろうと思った。友哉のことをちゃんと見ていなかったのだと改めて気づかされた。

振るのは可哀想なんて、何様のつもりだったんだろう。自分のことしか考えていなかった。

あたしがもっと早く友哉に話をしていたら、きっとこんなに傷つけなかったのに。

「チナ、ほんとにほんとに大好きだったよ。これからは友達でいてくれる?」

声を出せない代わりに、何度も何度もうなずいた。友達でいてくれると言った友哉の優しさに、一気に罪悪感が込み上げた。

友哉はいつだって笑っていた。いつだって優しくて、あたしのことを大事にしてくれていた。

結局別れを切り出してくれたのも友哉。最初から最後まで、あたしは友哉に甘えきっていた。

十二月二十四日。付き合ってから五ヶ月と少し。

あたしと友哉は別れた。