週に一度という、地獄としか思えない怒涛のテストラッシュのおかげで勉強をさぼる暇もなく、先生にも「このままいけば問題ない」と言われた。
そのご褒美に、親からクリスマスと年越しは外出許可を得た。日頃から夜遊びもせずにお母さんの言うことを聞いていてよかったなあなんて思う。
なのにクリスマスは大雪で外出ができず、一日中悠聖の家にいた。来年は旅行にでも行こうと約束した。
悠聖とふたりで初めての年越し。初詣に連れて行ってくれた。
「デート久しぶりだね!」
「な。とりあえず並ぶか」
「うん!」
お参り目的の大行列に並ぶ。あたしは久しぶりのデートが嬉しくて、初めて夜中に悠聖といられることが嬉しくて、ずっと悠聖に話しかけていた。
並んでいる間に年が明けてしまい、悠聖とふたりで新年の挨拶をする。しばらくしてやっと鐘にたどり着き、お賽銭を入れて鐘を鳴らした。
「悠聖、なにお願いしたの?」
「内緒。言ったら叶わねーよ?」
「あ、そっか。じゃああたしも言わない」
「いいじゃん、教えろよ」
「やだよ。絶対叶ってほしいもん」
合格祈願のお守りを買って、絵馬にも『高校受かりますように‼』って大きく書いて。おみくじはふたりとも大吉を引いて、ふたりで笑い合った。
悠聖には絶対にバレたくなかったから絵馬には書けなかったけれど、あたしの中には密かな、けれどなによりも一番大きな願いがある。
――悠聖と、ずっと一緒にいられますように。


