この恋が運命じゃなくても、きみじゃなきゃダメだった。



いくら見ていても飽きない夜景を前にして、あたしの気分はロマンチックモード全開になっているのかもしれない。

いつもはできない話をしてみたかった。

「……悠聖ってさ。いつからあたしのこと好きだったの?」

今までも気にならなかったわけじゃない。恥ずかしくて訊けなかっただけ。

『なんで? そんなこと知りたいの?』

「うん。最初が最初だったから余計に気になる」

ああ、あれな、と悠聖が笑う。

『けっこう最初のほうからだよ』

意外な答えだった。

ゲームが弱くてずっとバカにされていたし、しばらくは眼中になかったんじゃないかと思っていたのに。

「なんで好きになってくれたの?」

『単純に、一緒にいて楽しかったから。んで話していくうちにだんだん、こいつ可愛いなーと思うようになったんだよ』

初めて聞く話に顔が熱くなる。はぐらかされるんじゃないかと思っていたから、自分で訊いたくせに恥ずかしくなった。

『チィちゃんは最初から俺のこと好きだったよな』

悠聖も乃愛も、どうしてこうあたしのことはなんでもお見通しなんだろう。あたしなりに必死で隠していたのに、悠聖には最初からバレていたなんて。

反論できないあたしは、うるさいなあって弱気に反抗した。

「じゃあ、あたしのどこが好き?」

「それは今度な」

「なにそれ……あ!」

『どうした?』

「あった! ハート‼」

視界に入ってきたのは、無数のライトで作られた〝ハート〟の文字。

『マジ? 俺見つけらんなかったんだよ。すげーな』

「悠聖、絶対探してなかったでしょ」

『まあな。よくわかったな』