この恋が運命じゃなくても、きみじゃなきゃダメだった。



ずいぶんと褒められて戸惑ってしまう。もちろん嬉しいけど、それよりもとにかく恥ずかしい。買いかぶりすぎな気もするし。

こんな風に言われたことはないし、なんといっても最強の乃愛とずっと一緒にいるから、自分が可愛い部類に入るとは思っていなかった。

「ほとんどみんなひと目惚れされてない? なんで今まで気づかなかったの?」

気づかなかった原因の張本人に言われて、わかんない、とだけ返した。

「あ。でも悠聖は違うと思うよ。初めて会った時『ガキに興味ない』みたいなこと言われたし」

あれ。そこまで言われてないんだっけ?

「なにそれ。超かっこいいんだけどっ」

かっこいい? 思いっきりバカにされた台詞が?

おまけに思いっきり笑われたんだけど。あたしなんてあの時のことを思い出したら今でも恥ずかしいのに。

女の子のかっこいいポイントはよくわからない。

「ねぇ、写真とかないの?」

「あるよ」

「見たい! 見せて!」

いいよ、と言いながら、枕元に置いてあるスマホを手に取る。アルバムを開くと、つい昨日まで一番上にあった悠聖の写真がけっこう下までいっていた。

画像をタップしてふたりに向ける。写真はほとんど隠し撮りだ。ゲームしてるところを撮ったから正面は向いてないし、ほとんど横顔に近い。

斜めに流れたブラウンの前髪。片方は耳にかけてるから、左耳のピアスがふたつはっきりと写ってる。

写真を見たら、無性に会いたくなってしまった。

「え! かっこいい! 超かっこいいじゃん! この顔でそんな台詞言われたら惚れるよね!」

「やばー。高校生? やっぱり高校にはこんなかっこいい人いるんだね」