この恋が運命じゃなくても、きみじゃなきゃダメだった。



「うん!」

全然たいしたプレゼントじゃないのに予想以上に喜んでくれて、あたしも嬉しくなる。

あんなに素敵なプレゼントをくれた悠聖に、いつも優しくしてくれる悠聖に、少しでも恩返しがしたかった。

そしてもうひとつ、忘れてはならないあたしの計画。

雰囲気は満点……ではないにしろ、かなりいいと思う。間接照明はいつもより少し暗めにしたし、今日はゲームをしなかったから、テレビの代わりに音楽を流している。

悠聖はすごく喜んでくれてるし、今しかないと思った。

「悠聖」

「ん?」

「あ、あのね、今日ね、あの……あたしの部屋に泊まってほしいの」

明日は土曜日だから、このままうちに泊まっても大丈夫なはず。だからこれ以上ないくらいに勇気を振り絞った。

さすがに「抱いてください」なんて直球すぎるし、あたしはとてもじゃないけどそんな台詞は言えない。

おそらく真っ赤であろう顔を隠しもせずに、悠聖の顔をじっと見る。

驚いて少し大きく目を開けた悠聖は、すぐにあたしから目をそらした。

「あー……いや、ごめん。今日は帰るよ」

少し、困ったように。

乃愛が言っていたように、悠聖がなにもしてこないのは、ただ優しいから。だけど悠聖も同じ気持ちでいてくれているはず。あたしがサインを出せば、きっと応えてくれる。

そう思っていたあたしは、ショックで言葉が出てこなかった。

「……いや、待てって。泣くことねえだろ」

恥ずかしいなんて通り越して、もう悲しさしかない。

悠聖はあたしに触れたいと思ってくれてないんだ。あたしの勘違いだったんだ。

そう思うと、勝手に涙がぼろぼろ流れてきた。

「悠聖、あたしのこと好きって言ってくれたじゃん」