☽⋆゜
高校のとき、わたしには密かに気になっている人がいた。
その人は他校の制服を身に纏っていて、身長が高くて、どことなくアンニュイな雰囲気を持っているかっこいい人。
彼は毎朝、わたしと同じ電車に乗っているけれど、車両が違うので、電車が来るまでの間だけホームで彼を眺めるのがわたしの密かな楽しみだった。
もうね、お顔が整いすぎていて眼福なんですよね。わたしのどタイプなイケメンなんです。
あの瞳のなかに、至近距離で閉じ込められたりなんてしたら、どきどきしすぎて死んじゃうんじゃないかってくらい。
「あ、やばい。目合っちゃった、まずい」
そんな彼とは、わたしが見過ぎているせいか、こうやって離れた距離で目が合うことがたまーにあった。だからまあ、その都度軽く死んでるんだけど。
慌てて俯いて、手元のスマホを操作しているふりをするけれど、当然画面は真っ暗のままだし、心臓は驚くほどばくばくしている。
どうしよう、さすがに見過ぎたかな。
なんか変なやついる。とか思われちゃったりしてるのかな。
もしくは、ストーカーみたいなのがいる。って思われたりしてる?…ってさすがに、それはやばいよね。
高校のとき、わたしには密かに気になっている人がいた。
その人は他校の制服を身に纏っていて、身長が高くて、どことなくアンニュイな雰囲気を持っているかっこいい人。
彼は毎朝、わたしと同じ電車に乗っているけれど、車両が違うので、電車が来るまでの間だけホームで彼を眺めるのがわたしの密かな楽しみだった。
もうね、お顔が整いすぎていて眼福なんですよね。わたしのどタイプなイケメンなんです。
あの瞳のなかに、至近距離で閉じ込められたりなんてしたら、どきどきしすぎて死んじゃうんじゃないかってくらい。
「あ、やばい。目合っちゃった、まずい」
そんな彼とは、わたしが見過ぎているせいか、こうやって離れた距離で目が合うことがたまーにあった。だからまあ、その都度軽く死んでるんだけど。
慌てて俯いて、手元のスマホを操作しているふりをするけれど、当然画面は真っ暗のままだし、心臓は驚くほどばくばくしている。
どうしよう、さすがに見過ぎたかな。
なんか変なやついる。とか思われちゃったりしてるのかな。
もしくは、ストーカーみたいなのがいる。って思われたりしてる?…ってさすがに、それはやばいよね。