ブルームーン


廊下の真ん中。

後ろから抱きつかれた。

「るなちゃん!」

周りがざわめき出す。

肩で息をしている佐藤くんの息が耳元をくすぐる。

こんなときでも私の胸はドキドキしてる。

「俺、流奈が好き。他の女子とかどうでもいい。流奈にしか好かれたくない」

佐藤くんが私を想ってくれているのはわかる。でも不安なんだ。佐藤くんはモテるから。


周りなんて見えてなかった。