ブルームーン



「え?」

下を向いて私は言う。

「そんなドキドキすることサラッと言って、ドキドキしてるの私だけだもん」

「……」


チラッと佐藤くんを見ると顔を赤くしていた。


え……?


「あのさぁ、俺だってドキドキしてんの。好きな人の前なんだから」


あんなに余裕がありそうだった佐藤くんの顔は、真っ赤になっていた。