ブルームーン



「じゃ、外出よっか」

とあっけらかんと佐藤くんが言って私は思い出した。まだここがプラネタリウムだと。

私たちに声をかけようとしていたのか気まずそうにする係員の人と目が合う。


うぅ…恥ずかしい…



手を引かれて外に出たら、私のお腹がぐぅーとなった。

「うぅ…」

佐藤くんが大きな声で笑う。

「お腹空いたね。お昼行こっか」

「…うん」

恥ずかしい…けどそんなに笑わなくても!



近くのおしゃれなお店に連れていかれてパスタを食べた。

美味しかったけど。

その間もずっと
「あんなに大きなお腹の音鳴る人初めて見た」とか「プラネタリウム中鳴らなくてよかったね」とか「かわいかったなぁ」とか言って。


そんなにからかわなくてもいいのに。



佐藤くんはきっと誰にでも可愛いとか言える人なんだろうな。


わかっていたけど、胸がズキッと鳴った。