「るなちゃん、久しぶり。大丈夫?」

佐藤くんが来て、心配そうに言う。

「おはよう。大丈夫だよ」

そう返すけど実際は彼が来てから心臓の音が大きくなって。止まらなくて。


こうやって私のことを心配してくれているのが、嬉しい。

今もいてほしい気持ちとどっか行ってほしい気持ちが交錯してる。











これって……










「るなちゃん、今度デートしよ」
「え?」


デート?私の聞き間違い?


「土曜、10時に駅前で。デートだからね」



そう言って彼は自分の教室に戻っていった。