ブルームーン


そして林間学校明けの月曜日。

隣には彼がいる。


会いたくない。


けどいつも通り席について言う。

「おはよう」


「おはよう」

変わらない挨拶を私にくれた。


「あのさ、加賀美さん。聞きたいことがあって」

やっぱり聞かれるんだ。

「ゆうかのこと閉じ込めたの、加賀美さんじゃないよね?」
「そうだよ……って、え?」


なんで私じゃないって。