「あとは明日でいっか…」


いや、よくない。

まだ大量に残ってる。

かろうじて勉強会は明日の放課後だからそれまでに終わらせればいいんだけど…

由美と話をしたくて、引き止めようと思ってプリント作成を中断した。


由美がドアの前で立ち止まった。

俺の方にゆっくりと振り向いて一言…


「じゃ…じゃあね!」

「待って…!」


今度こそは逃がしたくなくて、由美を引き止めた。


「な…何?」


目を見開いて俺を見つめる。

緊張した俺は何も喋れず、沈黙が続いた。

由美とじっと見つめ合ったまま…