授業が全部終わって、俺はなんだか勝ち誇ったような気持ちで帰宅した。


信じててよかったよ、由美…


今まで悲しくて泣いていたが、今日は嬉しくて泣けてくる。



その時、ケータイが鳴った。


中田先輩からだ。


『勉強会の資料見つかったので、部室に置いておきます』


あっ、そうだ…

すっかり忘れてた。

俺は今年からサークルでは一年生の指導係なんだっけ…


一年生により高度な知識を身につけてもらうために、勉強会を開くんだった。


勉強会の資料探しを中田先輩にも協力頼んでたんだ…。


鞄の中からスケジュール帳を取り出して、勉強会の日を確認した。