水族館までずっとじゃれあった。


って言っても俺がずっとちょっかいかけてたんだけど…



水族館に到着。

どうやら、由美はこの水族館に何回かきたことがあるらしい。


「懐かしいなぁ!中学生以来来てなかったんだぁ…」


港に面しているこの水族館は、駐車場にまで潮の香りが漂ってくる。

潮風に吹かれている由美はいつもよりおとなびて見える。


「行こう」


由美の手をとった。

由美の手が俺の手に絡んでくる。

これだけでドキドキする俺。

由美からも…心臓の音が聞こえてくる。

由美まで緊張してるんだぁ…