「あんた誰?」


一瞬俺は何がなんだかよくわからなくなった。

だってさ…いつもおっとりしてる美香ちゃんが怖い目で睨んでるんだよ…?

美香ちゃんの視線の先には女がいたけど、俺まで睨まれているような気がした。

でも…きっと気のせいなんかじゃないよな…

大事な友達が震えてるんだから…


「和明の彼女になる人でーす!」


美香ちゃんの目が怖くないのか…女が俺の腕に絡み付いてきた。

…うざい。

誰も彼女にする何て言ってねぇし。

女の腕を振り払おうとしたその瞬間だった。


「離れろ!」


美香ちゃんが…キレた!