「よしっ!いい感じ!」
ピンポーン________
あ、きたきた。
ガチャッ
「おはよ〜美琴」
「おはよ、伊月」
今日から高校2年生_____
そう、先輩になるのです!!
「今日も可愛い」
「も、もう、そういうのいいから、ね!?」
「だって可愛いんだもん」
この子は私の幼なじみの渡瀬伊月。
顔は良いし、勉強もできるし、運動神経もいいからモテる。まあ、本人は女子にはかなり塩対応だけど。
「あ、やばい!新学期遅刻しちゃう!」
「本当じゃん、行くか」
「美琴、そんなんじゃ間に合わねえよ」
「わかってるって!」
「ん」
伊月の大きな手が私の前に差し出される。
「早くしねーと遅れるだろ」
「わっ!」
私はそのまま伊月に手を引かれ、学校まで行くことになった。
なんとか間に合って、クラス発表がされた。
「美琴〜、同じクラス」
「ほんと?やったー」
伊月とは、赤ちゃんの頃からの仲で、幼稚園から小学校までの9年間、ずっと同じクラスだった。
中1で1回別れちゃったけど…それ以外は全部一緒。
「美琴〜〜!」
背後から名前を呼ばれ、振り返る。
「あっちゃん!」
あっちゃんというのは、去年から同じクラスで、親友と三輪朱莉ちゃん。
「美琴、同じクラスだよね?今年もよろしく!」
あっちゃんも同じクラスなんだ…!ひとまず安心…
「あっちゃんも同じクラスなんて嬉しい…!」
「あっちゃんも…?」
あれ?もしかして伊月の存在に気付いてない?
…って伊月がいない…!?
「あれっ!?伊月!?」
「あー、渡瀬ならあそこで女子に囲まれてるよ」
あっちゃんが指を差した方向に目を向けると、女子に囲まれた伊月の姿。新学期から大変だなぁ。
「どうする?渡瀬置いてく?」
本当は待っておいてあげたいけど…ああなると長いしな…
「うん、行こっか」
「じゃあ今日はもう帰っていいぞ〜」
はぁっと新学期初日から大きなため息を吐くあっちゃん。
「またあれが担任か…」
「そんなに嫌かな?」
「あの先生、私ばっか当ててくるから」
確かに、去年そうだった気がする。
「美琴」
背後から名前を呼ばれる。
…伊月だ。あっちゃんのことめっちゃ睨んでるし。
「伊月、あっちゃんのこと睨まないでって前も言ったよね?」
「知らねえ」
伊月ってば、ほんっとに女の子に関心がないんだから。
「あはは、本当2人は仲良いね、それじゃあ私はこれで」
「あっちゃんまた明日!」
あっちゃんが笑顔を見せながら教室から出ていく。
「あーマジ可愛い」
腕を掴まれ、抱きしめられる。
「ちょ、ここ学校…」
「関係ない」
いやいや関係なくないですから!
これで変な噂流れても私は責任取れないから!
離れようとしても、抱きしめられる力が強すぎて離れられない…。
「うっ…」
必殺!苦しそうにする作戦!!
「あ、悪い…」
「えへへ、大成功」
伊月は一瞬イラッしたような顔を見せ、再び私のことを抱きしめてきた。
でも、そろそろ本当に苦しくなってきちゃう。
「伊月、そろそろ苦しい…ッ」
「どうせそれも作戦だろ?」
「違う…これはほんと…ッ」
仕方ねえなと言いながらもやっと離してくれた。
よく考えたら、昔からこんな感じだったっけ。
「そろそろ帰ろっか」
「帰ったら俺んちでゲームね」
「はいはい」
ピンポーン________
あ、きたきた。
ガチャッ
「おはよ〜美琴」
「おはよ、伊月」
今日から高校2年生_____
そう、先輩になるのです!!
「今日も可愛い」
「も、もう、そういうのいいから、ね!?」
「だって可愛いんだもん」
この子は私の幼なじみの渡瀬伊月。
顔は良いし、勉強もできるし、運動神経もいいからモテる。まあ、本人は女子にはかなり塩対応だけど。
「あ、やばい!新学期遅刻しちゃう!」
「本当じゃん、行くか」
「美琴、そんなんじゃ間に合わねえよ」
「わかってるって!」
「ん」
伊月の大きな手が私の前に差し出される。
「早くしねーと遅れるだろ」
「わっ!」
私はそのまま伊月に手を引かれ、学校まで行くことになった。
なんとか間に合って、クラス発表がされた。
「美琴〜、同じクラス」
「ほんと?やったー」
伊月とは、赤ちゃんの頃からの仲で、幼稚園から小学校までの9年間、ずっと同じクラスだった。
中1で1回別れちゃったけど…それ以外は全部一緒。
「美琴〜〜!」
背後から名前を呼ばれ、振り返る。
「あっちゃん!」
あっちゃんというのは、去年から同じクラスで、親友と三輪朱莉ちゃん。
「美琴、同じクラスだよね?今年もよろしく!」
あっちゃんも同じクラスなんだ…!ひとまず安心…
「あっちゃんも同じクラスなんて嬉しい…!」
「あっちゃんも…?」
あれ?もしかして伊月の存在に気付いてない?
…って伊月がいない…!?
「あれっ!?伊月!?」
「あー、渡瀬ならあそこで女子に囲まれてるよ」
あっちゃんが指を差した方向に目を向けると、女子に囲まれた伊月の姿。新学期から大変だなぁ。
「どうする?渡瀬置いてく?」
本当は待っておいてあげたいけど…ああなると長いしな…
「うん、行こっか」
「じゃあ今日はもう帰っていいぞ〜」
はぁっと新学期初日から大きなため息を吐くあっちゃん。
「またあれが担任か…」
「そんなに嫌かな?」
「あの先生、私ばっか当ててくるから」
確かに、去年そうだった気がする。
「美琴」
背後から名前を呼ばれる。
…伊月だ。あっちゃんのことめっちゃ睨んでるし。
「伊月、あっちゃんのこと睨まないでって前も言ったよね?」
「知らねえ」
伊月ってば、ほんっとに女の子に関心がないんだから。
「あはは、本当2人は仲良いね、それじゃあ私はこれで」
「あっちゃんまた明日!」
あっちゃんが笑顔を見せながら教室から出ていく。
「あーマジ可愛い」
腕を掴まれ、抱きしめられる。
「ちょ、ここ学校…」
「関係ない」
いやいや関係なくないですから!
これで変な噂流れても私は責任取れないから!
離れようとしても、抱きしめられる力が強すぎて離れられない…。
「うっ…」
必殺!苦しそうにする作戦!!
「あ、悪い…」
「えへへ、大成功」
伊月は一瞬イラッしたような顔を見せ、再び私のことを抱きしめてきた。
でも、そろそろ本当に苦しくなってきちゃう。
「伊月、そろそろ苦しい…ッ」
「どうせそれも作戦だろ?」
「違う…これはほんと…ッ」
仕方ねえなと言いながらもやっと離してくれた。
よく考えたら、昔からこんな感じだったっけ。
「そろそろ帰ろっか」
「帰ったら俺んちでゲームね」
「はいはい」
