制服もわたしはトレーナー中に着たりとかソックスをルーズソックスにしたりとかして。

桜那はカーディガン着てたし。

メイクとかも割と個性出てたし。わたしはイエベだからオレンジメイクとかブラウンメイクけど桜那はブルベだからピンクメイク。

ピアスこそ中学の時は開けていなかったものの、アクセサリーも華美なものでなければよかったからシンプルめなイヤリングとかもしてた。

桜那とはじゃっかん好みが違うからその辺の違いを活かして見分けつけてもらえるようにしてたんだっけ。



「いつやる?」

「わたしはいつでもいいけどー、いったんさ。この個性封印して双子制服コーデして明日学校行かん?」

「いつも通りでってこと?」

「そそ。入れ替わらないで個性封印。そしたらさらに入れ替わってもバレにくくなるし」

「もえにしては冴えてる〜!」

「ねぇ?わたしにしてはってなに?ねぇ?さく?」

「あははっ」



こんなことを言い合えるのも、桜那だからだと思ってる。

もえとさく。この呼び方もわざと。

モナとサナだと響きも似てて呼びづらい、ってことでふたりの名前の最初の漢字の読み方からもえとさく。