「ねね、もえ」

「んー?」

「ちょー久しぶりにさ、入れ替わってみようよ」

「え、いいねそれ」



高校2年生になって数ヶ月たったある日。

妹の桜那から言われた。

妹と言ってもわたしと桜那は双子。

1時間くらい私が早く生まれてきたから一応わたしがお姉ちゃん。

わたしと桜那は親でも親戚でも入れ替わっていることに気づかないほどそっくり。

小学生の時はしょっちゅう入れ替わって遊んでいたっけ。

今は見た目で結構違いが出てるから間違えられることはほとんどなくなったけど、双子コーデしたら今でも間違えられる。



「前に入れ替わったのいつ?」

「えーいつだっけ、中学の時はやってないから……小学生のとき?」

「やば、5年も前?めっちゃ昔じゃん」



小学生の時かぁー。懐かしい、さすがに。



「中学はさ、全くおんなじ制服だから間違えられやすくなったら嫌だからとか言って」

「そうそう!中学からは違いわかりやすいように髪型変えたりとか制服の着崩し方変えたりとかして!」



校則のゆるい学校だったから結構自由にしてたし。