僕は自分の部屋に閉じ込められていた。

そこで仕事をさせられる。

父に手紙を見つかってから、何度もオリビアに手紙を出そうと試した。

でもその試みはすべて失敗に終わった。

ごめんね、オリビア。

今頃何しているのだろう?

歌の練習を続けているのだろうか?

毎日ハードだと言っていたけれど大丈夫だろうか?

日を重ねるごとに心配が大きくなっていく。

ある日、父が出かけていく日があった。

僕は最後の試みを試した。

ヴァイオリンを背負ってなんとか外に出る。

そしてオリビアがいる街まで全力で走った。

もし父に見つかればもうオリビアにはもう一生会えないだろう。

それは絶対に嫌だった。

手紙ではなく、直接会って話をしたい。

これが、多分、今できる一番のことだと信じて僕は突き進んだ。

きれいな雪の結晶が僕のストローハットの上に積もった。

降り積もった雪は鏡となってありのままの自分を映し出す。

そこには何としてでもオリビアに会うという決心が浮かび上がった。