「でもっ!!瑠美音が彼をフッたから!!私は彼のそばに居れないよっ!!」
眉を下げてそう言う実瑚。
『なんで?』
「だって…彼と一緒に居れたのは瑠美音の言った通りカップルにするためのサポート役だったから。失恋したんじゃもう…私なんて用済みだもん!!」
用済みってことは…?
『実瑚…じゃあアナタ彼に利用されてただけじゃないの?』
私がそう言うと
「っ!?利用なんてされてない!!瑠美音がフッたりなんかしなきゃ彼のそばに居れたのに!!瑠美音が!!瑠美音のせいで!!」
急に目の色を変えて叫ぶようにそう言ってきた。
怒りの矛先を私に向けてきた。
実瑚の考え方に驚いた。
人のせい?
私のせい?
この子普通じゃない。
異常だわ。
そう思った。
私が実瑚に恨まれる理由なんてないのに…。
何言ってるの?
自分のせいでしょ?
実瑚はこんな自分勝手な子だった?
ううん、違う。
私たちが親友のときは
こんな人じゃなかった。
こんなに醜い人じゃなかった。


