だって私の気持ちなんて完全無視で考えてないし
“親友なんて言葉はただその場しのぎの友達ごっこを楽しむが為の単語”
“親友なんて所詮は口先だけ”
そう考えるようになった。
私と実瑚の間には少しずつだけど確実に亀裂が入って来ていた…。
男が絡んでくるとこうも崩れ落ちてしまうものなんだ…。
親友、友情
なんて儚くいいかげんな言葉…
私は谷元君の告白の返事をまだしていなかった。
だからしようと思った。
私がいつまでも返事をしないから実瑚もあんなに必死なんだ。
実瑚の行動がエスカレートする前に
私は谷元君を放課後呼び出して
告白の返事をすることにした。
いつまでも気を持たせちゃ悪いし。
こういうことはスッパリした方が良い。
元々返事は決まってたんだし。


