誰もいない場所にただ1人残された私は
実瑚に事実を直接聞きに行こうと思いすぐさま教室に向かおうとした…
だけどそんな必要はなかった…
『実瑚…いたのね?』
目の前に…実瑚が居るんだから。
『実瑚…これはどういう「彼の言ってた通りよ!!」
私の言葉を遮って実瑚が冷めた声で言葉を発した…
こんな実瑚の声今まで聞いたことがない。
だけど
「元々…私と彼は付き合ってなんて居なかった。」
そう言った実瑚の声は震えていた…。
『実‥瑚?』
「彼はっ!!最初から瑠美音のことが好きなの!!」
涙を流し苦しげにそう口にした…。
「だけど…。私はっ!!プライドが高いの!!フラレてるなんて認めたくなかった!!」
『実瑚…』
私は戸惑ってばかりで名前を呼ぶしかできなかった。
でも気になってることをひとつ…口にした
『実瑚…彼に‥谷元君に告白したの?』


