だけど

俺が腕を掴んでる

力を弱めると

松山は思いっきり

腕を自分の元へと

引っ込めた…

そして

俺が落とした鞄を拾い

俺に背を向け

走って帰って行った…

残された俺は

しばらくその場に

立ち尽くしていた…