「は!?」

気のぬけた風船のような

マヌケな声を上げた

宮沢…。

『だ~か~ら!3回まわってワンと言いなさい?』

「なんで俺がそんなこと!?」

『あら?いいの?』

そう言いながら

自分の携帯を

スカートのポケット

から取り出して

宮沢の前で

ワザとらしく

横にふる…。