『ねぇ…。その手離して?』

私がそう言っても

ただ 気まずそうに

目を泳がせるだけ…。

何にも言わない宮沢…。

し~んとした部屋に無言の空気が流れる…。

その状態で今に至る…。

ずっと

腕を掴みっぱなしで

一向に離す気配が無い…。

私は

無言の空気

意味不明な行動

に耐えられず

自分の手を思いっきり引っ張った…。

すると

意外にも簡単に

腕がとけた…。