同居人は赤髪のヤンキーくん!?

「……渉くんっ」
 早口でそう言うと、
「なに?」
 と、渉くんが聞いてきた。
「呼んだだけ!」

 名前呼んだだけで、ほっぺたが熱すぎるよぉ!

 あおいで冷まそうとしていたら、渉くんがゆっくりと顔を近づけてきた。
「希子。キスしたい」
 渉くんが、囁くように言う。
「だ、ダメだよ! さっきの今で、また警報が鳴ったりしたら……」
 渉くんに捕まる前に、間一髪うしろに飛び退る。
「キスはセーフ。10秒なら抱きしめてもOKだって、前にあゆカジペアに聞いた。ほら」
 渉くんが、両腕を開いてわたしのことを待っている。

 もうっ。あんなこと言っておきながら、ちゃんとわたしの気持ちを一番に考えてくれるんだから。

 でも……。

「や、やっぱりダメです~っ!」
 渉くんを突き飛ばすと、わたしはロフトへと駆け上がった。

 どうしよう!
 2年生になるまで、渉くんとずっと同じ部屋で生活するなんて。
 こんなのきっと、心臓がいくつあっても足りないよぉ!


 おしまい。