同居人は赤髪のヤンキーくん!?

 表情を変えないでわたしのことをじっと見つめていた由井くんが、「ちゃんとかけといて」と言いながら顔をそらした。

 やっぱり、期待ハズレだったよね。
 わかってはいたけど、ちょっとヘコむ。

「絶対みんなの前で外すなよ。俺だけのもんだから」
「……へ?」
「だからっ。他のやつに見せて、希子にホレられたら困るだろ」
「だ、大丈夫だよ~。そんなわけないから」

 由井くんって、こんなこと言う人だっけ??

「言っとくけど、前の経験活かせって言ったの、希子だからな? 前んときは、相手の気持ちを優先するばっかで、いろいろ我慢しすぎて失敗したから。だから、希子には思ってること、我慢しないで全部伝えるから。覚悟しとけよ」

 そんなこと、言ったっけ??

 あぁ~、でもなんかそれっぽいことを言ったような気がしないでもないような……。

「それから、俺の名前、渉だから」
「え……と……」

 名前で呼んでってこと? こんなのカレカノみたいじゃない!?
 ……って、そういえばわたしたち、両想い、なんだっけ?

 はじめてのことすぎて、なんだか急に心臓がドコンドコンと暴れだした。

「俺は希子って呼んでるのになー」

 うぅっ、由井くんがジト目で見てくるよ。