「あのね。由井くんに、ひとつお願いがあるんだけど」
わたしがそう言うと、由井くんが首をかしげて続きを促してくる。
「由井くんのことが、もっと知りたいの。だってわたし、由井くんのこと、まだ全然知らないから。その……優しい人だってこと以外」
さっきミユさんと話してて、なんだかすごく悔しかった。
わたしよりも、ミユさんの方が由井くんのことを知ってるみたいで。
「たとえば、この髪のヒミツとか?」
由井くんが、自分の髪をいじりながら言う。
「ヒミツ?」
「ってほどのことでもないけど。母さんがイギリス人だからってだけ。ちなみに、この目つきの悪さは、完全に父さん譲りだなー。2人して全然いらないとこばっか俺に寄越すから、どこ行っても誤解されんだよな」
由井くんが、小さくため息を吐く。
「そうだったんだ。全然知らなかった」
「ま、聞かれもしないのに『これは遺伝です』なんて話、普通しないからなー。じゃあさ、俺も希子にお願いがあるんだけど」
「なあに?」
「メガネ外したとこ、見てみたい。いつも、風呂上がりでも必ずかけてるだろ?」
「うん……」
わたしは、自分のメガネにそっと触れた。
わたしがそう言うと、由井くんが首をかしげて続きを促してくる。
「由井くんのことが、もっと知りたいの。だってわたし、由井くんのこと、まだ全然知らないから。その……優しい人だってこと以外」
さっきミユさんと話してて、なんだかすごく悔しかった。
わたしよりも、ミユさんの方が由井くんのことを知ってるみたいで。
「たとえば、この髪のヒミツとか?」
由井くんが、自分の髪をいじりながら言う。
「ヒミツ?」
「ってほどのことでもないけど。母さんがイギリス人だからってだけ。ちなみに、この目つきの悪さは、完全に父さん譲りだなー。2人して全然いらないとこばっか俺に寄越すから、どこ行っても誤解されんだよな」
由井くんが、小さくため息を吐く。
「そうだったんだ。全然知らなかった」
「ま、聞かれもしないのに『これは遺伝です』なんて話、普通しないからなー。じゃあさ、俺も希子にお願いがあるんだけど」
「なあに?」
「メガネ外したとこ、見てみたい。いつも、風呂上がりでも必ずかけてるだろ?」
「うん……」
わたしは、自分のメガネにそっと触れた。



