同居人は赤髪のヤンキーくん!?

「なんだよ……。こんなことなら、もっと早くちゃんと言えばよかった。頑張り屋なとこも、夢にまっすぐなとこも、間違ってることは間違ってるって言える強さも、全部大好きだって。それに――」
 ゆっくりと由井くんが階段をおりてくると、わたしの目の前に立った。

 ああ、由井くんだ。本物の由井くんだ。

「――人を好きになるって気持ちがそんなに知りたいなら、俺がいくらでも教えてやったのに」

 ……え?

 気付いたら、わたしは由井くんの胸にぎゅっと抱きしめられていて。
 由井くんの心臓の鼓動が、トクトクトクトクと聞こえてきた。

「やっぱすげーな、“デステニー”。水瀬……希子と出会わせてくれたこと、ちゃんと感謝しなきゃだな」
「うん。わたしも、由井くんと出会えて……ここに来て、本当によかった」

 本物の由井くんが、こんなに近くにいる。
 これからも、きっとずっと一緒にいられるんだ。

 そのとき――。