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「由井くんが、5組の男子を殴った!?」
次の休み時間、佐山さんに由井くんの話を聞いて、思わず大声で叫んでしまい、慌てて口を押えた。
「直接見たわけじゃないから、わたしも詳しいことは知らないんだけど。……ごめんね」
なんだか申し訳なさそうに佐山さんがうつむいた。
「ううん。ありがとう、教えてくれて」
でも、あの由井くんが? とてもじゃないけど、信じられないよ。
「やっぱヤンキーはヤンキーなんだな」
「あの赤髪、いつかなにかやると思ってたぜ」
みんなだって由井くんが優しい人だって知ってるはずなのに、ウワサひとつでこんなにみんなからの風当たりが変わっちゃうなんて……。
だけど、謹慎処分になったくらいなんだから、きっと殴ったっていうのは本当のこと……なんだよね。
「由井くんが、5組の男子を殴った!?」
次の休み時間、佐山さんに由井くんの話を聞いて、思わず大声で叫んでしまい、慌てて口を押えた。
「直接見たわけじゃないから、わたしも詳しいことは知らないんだけど。……ごめんね」
なんだか申し訳なさそうに佐山さんがうつむいた。
「ううん。ありがとう、教えてくれて」
でも、あの由井くんが? とてもじゃないけど、信じられないよ。
「やっぱヤンキーはヤンキーなんだな」
「あの赤髪、いつかなにかやると思ってたぜ」
みんなだって由井くんが優しい人だって知ってるはずなのに、ウワサひとつでこんなにみんなからの風当たりが変わっちゃうなんて……。
だけど、謹慎処分になったくらいなんだから、きっと殴ったっていうのは本当のこと……なんだよね。



