由井くんに一刻も早く報告したかったのに、昼休みが終わる直前になっても、由井くんは教室に戻ってこなかった。
どうしたんだろう?
今まで、一度だってこんなことなかったのに。
由井くんは、定期テストでも常に10位以内をキープしている優等生だ。
授業中だって、居眠りしてるのなんか見たことないんだから。
……わたしはしょっちゅう由井くんに起こしてもらってるけど。
そういえば、さっきからなんだかみんなにチラチラ見られているような……?
ヘンな居心地の悪さを感じつつも、わたしは由井くんの帰りをひたすら待った。
しばらくすると、チャイムの音と同時に、数学の教科担任でもある、うちのクラスの担任が教室に入ってきた。
「由井くんは、今週いっぱい自室での謹慎処分とすることが決まりました。では、授業をはじめます」
……え?
「ちょっと待ってください! 謹慎処分って……由井くん、なにをしたんですか!?」
勢いよく立ち上がると、大声で先生に尋ねた。
「今は授業中ですよ、水瀬さん。座りなさい」
「ちょっと、希子ちゃん。あとで教えてあげるから。ほら、今は座って。ね?」
うしろの席の佐山さんが、わたしの制服の裾を引っ張りながら、小さな声で必死に訴えてくる。
「……すみませんでした」
ぐっと我慢して座り直したけれど、授業が終わるまで、わたしの心臓はバクバクと激しく打ち続けた。
どうしたんだろう?
今まで、一度だってこんなことなかったのに。
由井くんは、定期テストでも常に10位以内をキープしている優等生だ。
授業中だって、居眠りしてるのなんか見たことないんだから。
……わたしはしょっちゅう由井くんに起こしてもらってるけど。
そういえば、さっきからなんだかみんなにチラチラ見られているような……?
ヘンな居心地の悪さを感じつつも、わたしは由井くんの帰りをひたすら待った。
しばらくすると、チャイムの音と同時に、数学の教科担任でもある、うちのクラスの担任が教室に入ってきた。
「由井くんは、今週いっぱい自室での謹慎処分とすることが決まりました。では、授業をはじめます」
……え?
「ちょっと待ってください! 謹慎処分って……由井くん、なにをしたんですか!?」
勢いよく立ち上がると、大声で先生に尋ねた。
「今は授業中ですよ、水瀬さん。座りなさい」
「ちょっと、希子ちゃん。あとで教えてあげるから。ほら、今は座って。ね?」
うしろの席の佐山さんが、わたしの制服の裾を引っ張りながら、小さな声で必死に訴えてくる。
「……すみませんでした」
ぐっと我慢して座り直したけれど、授業が終わるまで、わたしの心臓はバクバクと激しく打ち続けた。



