「全部ぶっちゃけると、俺は“デステニー”に運命の相手を見つけてほしくてここに来た。もうあんなふうに振られて傷つきたくなかったから。だから、アイツを追ってきたわけじゃない。それだけは、断言できる」
「うん……わかった。信じる」
真剣な表情の由井くんに、こくりとうなずいて見せる。
思い出したくもないって言ってたのに。きちんと説明してくれたことが、なによりもうれしい。
だって、わたしに誤解されたままじゃイヤだって思ったんだよね?
そう思ったら、なんだかいてもたってもいられなくなった。
「由井くん、わたし……」
「だから、ごめんな。正直俺、一攫千金なんかどーでもいいんだわ。水瀬が本気で狙ってんなら、他の相手見つけて。俺、来年は普通科行くことにするわ」
わたしの言葉にかぶせるようにしてそう言うと、由井くんはわたしに向かってへらっと笑った。
由井くんの突然の言葉に、頭の中が真っ白になる。
2年生になるときに、金の夫婦の卵を目指して結婚科で頑張り続けるか、それとも寮を出てペアも解消して普通の学生生活を送る普通科に転科するか選べるっていう話は、入学説明会のときに聞いたけど。
それって、わたしのことは運命の相手じゃないって思ってるってこと……?
「そっか……わかった」
わたしは、絞り出すようにしてなんとかそれだけ口にした。
「うん……わかった。信じる」
真剣な表情の由井くんに、こくりとうなずいて見せる。
思い出したくもないって言ってたのに。きちんと説明してくれたことが、なによりもうれしい。
だって、わたしに誤解されたままじゃイヤだって思ったんだよね?
そう思ったら、なんだかいてもたってもいられなくなった。
「由井くん、わたし……」
「だから、ごめんな。正直俺、一攫千金なんかどーでもいいんだわ。水瀬が本気で狙ってんなら、他の相手見つけて。俺、来年は普通科行くことにするわ」
わたしの言葉にかぶせるようにしてそう言うと、由井くんはわたしに向かってへらっと笑った。
由井くんの突然の言葉に、頭の中が真っ白になる。
2年生になるときに、金の夫婦の卵を目指して結婚科で頑張り続けるか、それとも寮を出てペアも解消して普通の学生生活を送る普通科に転科するか選べるっていう話は、入学説明会のときに聞いたけど。
それって、わたしのことは運命の相手じゃないって思ってるってこと……?
「そっか……わかった」
わたしは、絞り出すようにしてなんとかそれだけ口にした。



