「おまえか、ミユの元カレって。ミユに手ぇ出したらただじゃおかねえからな」
カノジョを背中にかばうようにして、カレシが一歩前に出る。
「あのなあ――」
うんざりしたような口調で文句を言いかけた由井くんを押しのけ、わたしは一歩前に出た。
「由井くんは、カノジョさんのことをつけたりなんかしてません。完全な言いがかりです。だって、わたしがこれに乗りたいって言ったんだから!」
なんだか、すごくムカムカする。
だけど、由井くんの元カノに腹を立てているのか、本当に元カノを追ってこの学校に来たのかもしれない由井くんに腹を立てているのか、自分でもわからない。
「早く乗りに行こ、由井くん」
由井くんの腕をつかむと、無理やり引っ張るようにしてメリーゴーランドの乗り場の中へと入っていった。
カノジョを背中にかばうようにして、カレシが一歩前に出る。
「あのなあ――」
うんざりしたような口調で文句を言いかけた由井くんを押しのけ、わたしは一歩前に出た。
「由井くんは、カノジョさんのことをつけたりなんかしてません。完全な言いがかりです。だって、わたしがこれに乗りたいって言ったんだから!」
なんだか、すごくムカムカする。
だけど、由井くんの元カノに腹を立てているのか、本当に元カノを追ってこの学校に来たのかもしれない由井くんに腹を立てているのか、自分でもわからない。
「早く乗りに行こ、由井くん」
由井くんの腕をつかむと、無理やり引っ張るようにしてメリーゴーランドの乗り場の中へと入っていった。



