バンッ!
「ひゃっ!」
想像以上に大きな破裂音に、思わず小さな悲鳴が漏れる。
うぅっ、こういうのはカワイイ子じゃなきゃ似合わないのに……。
「『今までの恋愛経験は?』だってさ」
ひらりと床に落ちたハート型の質問カードを、由井くんが拾いあげる。
「な、ないです! 全然」
「ふぅん」
ぶるぶると首を左右に振って否定するわたしに、興味なさげに由井くんが言う。
「あの……由井くんは、どうなんですか?」
「ああ、まあ……普通にカノジョいたことくらいあるけど」
「え、そうなんですか!?」
すごい。わたしより、全然大人だ。
わたしが好奇心に瞳をキラキラさせていると、
「は? なんでうれしそうなわけ? 元カノがいるって、普通イヤじゃね? 昨日も言ったけど、金の夫婦の卵に選ばれたら結婚すんだぞ?」
怪しむように、ジト目で由井くんがわたしのことを見てくる。
「えーっと……ほら、経験豊富なカレシなら、引っ張ってもらえるかなーと思って。2人とも経験なしでは、デートの仕方だってわからないじゃないですか」
慌てて言い訳すると、
「経験なんて、なんの役にも立たねーよ」
と、なんだかトゲのあるような言い方で返された。
「ひゃっ!」
想像以上に大きな破裂音に、思わず小さな悲鳴が漏れる。
うぅっ、こういうのはカワイイ子じゃなきゃ似合わないのに……。
「『今までの恋愛経験は?』だってさ」
ひらりと床に落ちたハート型の質問カードを、由井くんが拾いあげる。
「な、ないです! 全然」
「ふぅん」
ぶるぶると首を左右に振って否定するわたしに、興味なさげに由井くんが言う。
「あの……由井くんは、どうなんですか?」
「ああ、まあ……普通にカノジョいたことくらいあるけど」
「え、そうなんですか!?」
すごい。わたしより、全然大人だ。
わたしが好奇心に瞳をキラキラさせていると、
「は? なんでうれしそうなわけ? 元カノがいるって、普通イヤじゃね? 昨日も言ったけど、金の夫婦の卵に選ばれたら結婚すんだぞ?」
怪しむように、ジト目で由井くんがわたしのことを見てくる。
「えーっと……ほら、経験豊富なカレシなら、引っ張ってもらえるかなーと思って。2人とも経験なしでは、デートの仕方だってわからないじゃないですか」
慌てて言い訳すると、
「経験なんて、なんの役にも立たねーよ」
と、なんだかトゲのあるような言い方で返された。



