もしかしたら私たちも周りからそう見えてるのかな?
これっていわゆるデート?


え、私こんなに得しちゃって良いの?
自問をしていると小さい自分がポンと出てきて耳元でささやいた


「寝坊って悪いことがおきたけど、拓海と2人っきりになれるチャンスができてよかったね」


ドロンと消えたミニの私の発言に少し、いや、結構照れちゃった
ならんで隣を歩く彼がどうかこっちを向きませんようにと切に願うばかり


目的地に着くまで終始無言だったけど全く苦じゃなくて、むしろこの空気感が私は好き


やっぱり好き
だけどまだ言えないの
拓海の気持ちを優先したいからって思ってるけど問題を先延ばしにしてるだけなんじゃないかとも言われるかもしれない


だけど私なりのペースでいつか絶対に振り向かせるんだ
これからもずっと一緒にいるために私は頑張り続ける所存です


「立ち続けて歩いたから足が疲れてない?ここでひと休憩にしよう。足も気分もリラックスさせないと」

「足湯って私初めて!」

着いた先は足湯カフェ