芦刈くんと修学旅行 ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ~ふたりだけの一日目~

そっか、今は自由時間だからなにしてもよかったんだ
異性の部屋へ行くのは禁止らしいけど、守る人はいないみたい
今は先生たちの入浴時間だから見つかることはないから大丈夫なんだろうか


荷物からスマホを取り出して何気なく開いてみると拓海からメッセージが届いていた


『バルコニーに来てほしい』


今からすぐ行くと返信すると既読がつく
急いで向かうと彼はバルコニーのドアの前で待っていてくれた


「外寒いけど、少しの間だけ時間ちょうだい」

「羽織持ってきたから大丈夫だよ?」


外に出ると確かにひんやりとしていた
肝試ししている人たちがいるらしく純粋にすごいなと思った


「今日は楽しかったよ、拓海のおかげで1日中楽しめた。本当にありがとう」

「俺の方こそありがとう。楽しかった。でも、すぐ合流しようとしてた咲耶を引き留めてごめん。咲耶とは小中が違ってもしかしたら高校も違うかもって思ってたら同じ進学先で。久しぶりに一緒にいれるかもって思ったらつい。