「さーやー!起きなさーい」


朝、私起こす声が聞こえてきた
この声はお母さん
目覚まし時計を手にとるとまだ起きる時間じゃない。今日が修学旅行だからって早く起こしすぎだよ


「もうちょっとしたらリビング行くから~」


そう言ってもう一度布団をかけて目をつむった私には聞こえなかった
「集合早いんでしょー」というお母さんの声を


結局起きたのは8時を少しすぎたあたり
目覚まし時計を確認したときにセットしていた起きる時間を解除してたみたい


「これはおもいっきり遅刻だ...」


スマホを確認すると深雪から連絡がたくさん届いていた
タップで開いて返信する


『ごめん、今起きちゃった』
『必ず合流するから先に修学旅行楽しんでて!』
『学校へは自分から連絡いれるね』
『心配してくれてありがとう』


人生に3回しかない修学旅行
今回が最初で最後なのに...


小学生の頃はなぜか中止になったし、中学生の頃は体調不良で休んだ


だから今日をとっても楽しみにしてたのに寝坊しちゃうなんて
クラスメイトにも班の人たちにも迷惑かけちゃうことになってしまった