「ま…もの?」

 「リーシア様、おはようございます」

 「あっ、リ、リーシア様…」

 「エイル…?」

 「…あのリーシア様…この姿は怖いですか?」

 エイルは魔物とは知っているが…人間の姿になれるなんて、しかも青年かと思ったら、少年なんだ…

 「怖くはないですよ?羽…あるんですね。片方はどうされたんですか?」

 エイルの羽は、片方がなかった。

 「よかったです。この羽は昔、失敗しただけですので、気にしないでください」